
冬になると朝晩の冷え込みが強くなって、家の中もかなりの低温になりがちで、
ふと見ると、オリーブオイルが固まっていてオイルが出て来ない〜という経験をされた方も多いのではないかと思います。
これは、脂肪酸の影響です。オリーブオイルには、オレイン酸というからだに良い脂肪酸が、品種により60%〜80%以上含まれていて、これが固まる原因です。
品種によってオレイン酸の比率が違うので、多く含まれるタイプのオリーブオイルだと固まりやすくなります。
オイルを元に戻すには、15℃〜20℃くらいのぬるま湯に瓶ごとつけて、ゆっくり温めます。ただし、この「固まる」「温める」を繰り返すと、風味が落ちていきますので、冬場や寒い時には少しでも暖かいところに置いておくようにします。
でも、火のそばだと熱くなりすぎて油の劣化を起こすので、人が快適に過ごせる室温のところに置いてください。
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小野禮子 (金曜日, 31 1月 2025 11:20)
寒さにより固まりやすい方が良いオリーブオイルなのでしようか?
工藤亜由美 (金曜日, 31 1月 2025 12:05)
小野禮子様
ご質問ありがとうございます。
オイルの酸化防止効果をもつオレイン酸等の脂肪酸が固まるので、固まる量の多いオリーブオイルは、酸化防止効果が高いと言えると思います。酸化防止効果を「良い」オリーブオイルとすると、そのように言えると思いますし、固まらないものも市場にはあるので、それらに比べるとより摂取して頂きたい品質のオリーブということになります。